事実上の次の総理大臣を決める自民党の総裁選挙。「news23」では、「政治とカネ」の問題について、視聴者に事前にアンケートで伺ったところ、これまでの自民党の説明などについて「納得していない」人が多数を占めました。どうすれば納得を得られるのか?候補者9人に聞きました。

裏金問題 国民の納得どう得る?

小川彩佳キャスター:
最初のテーマは政治と金の問題です。

藤森祥平キャスター:
自民党の調査では、衆・参82人の国会議員の政治資金収支報告書の不記載が発覚しました。野党側は国会に設置されている政治倫理審査会での弁明を求めましたが、出席したのは、岸田総理を含むわずか9人でした。

番組ではNEWS DIGアプリを通じて、視聴者に事前にアンケートでお聞きしました。これまでの自民党の説明などについて納得していない人が多くいました。

小川キャスター:
他の世論調査でも同様の結果が出ていますが、こうした数字を踏まえて、皆さんにお伺いします。このテーマについては、1人の方につき30秒を目安にお答えいただければと思います。

まずは高市さんに伺います。推薦人20人のうち13人が、いわゆる“裏金議員”ということになります。半数以上になりますが、高市さんご自身としては皆さんの説明には納得していますか?

経済安保担当大臣 高市早苗(63):
いわゆる“裏金議員”という言い方は正しくないと思います。不記載のあった方ということで、それぞれに事情があって選挙区でもう説明を尽くされて、皆さんに納得をいただいている方もいます。また、派閥が閉じる前に、不記載だった分を派閥に返金をされた方もいると聞いています。

私に言えるのは、とにかく再発防止策をしっかりとやることだと思っています。だから政策活動費はもう廃止、そして特定の幹部がその資金の使い道を決めるのではなく、最低限の政治活動を皆さんができるように公平に配分をして、その使途をしっかりとチェックすると、専門家も入れてチェックする形を作っていきたいと思っています。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩:
高市さんも推薦人の中に、三ッ林裕巳さんと杉田水脈さんという役職停止の方が2名いらっしゃるんですよね。裏金問題で処分を受けた方が推薦人になるのはいかがか、と私は思うんですけど、その辺はどうお考えですか?

経済安保担当大臣 高市早苗(63):
推薦人の人数そのものは、署名してくださった方はもっとたくさんいました。どの方を20人に入れるかというのは選対というか、チームに任せましたので、私は翌日の新聞までどなたが推薦人になってくださったのかは知りません。

小川キャスター:
小林さんは党として、不記載議員とも記載されていますが、厳正な処分を行ったとしても、新事実が出てこない限り再調査はしないと明言されています。納得していない方が多くいるという調査結果を見ても、その考えは変わりませんか?

前経済安保担当大臣 小林鷹之(49):
今回、自民党は、本件で多くの国民の皆さんの信頼を失ったと思っています。特に自民党を支えてくれている党員、また地方議員の皆さんには本当につらい思いをさせてしまっていると思っています。ここで生まれ変わらない限り、自民党の明日はないと思っています。今回の件について、党でルールに則って処分が出されているので、しっかりと厳格に運用していくべきだと思っています。

再発防止策が大切だと思っていて、私も政策活動費については毎年公開、それができなければ廃止、そして旧文書交通費については、使途は公開、残金は返納を義務付けるということで、徹底すべきだと考えています。