掘削で見えた2つの地層 過去にもずれ動いたか

左側は泥が堆積してできる頁岩(けつがん)、右側は小石からなる礫岩(れきがん)。2つの異なる地層があらわになりました。断層が過去にずれ動いた痕跡です。
研究グループは、元日の地震のように離れた場所にある活断層がずれ動くことでエネルギーが加わり、地形が繰り返し変化した可能性があるとみています。
平松教授は「1月1日のような地震が過去にもあって、そのときに別の地下の断層が動いて、今回それに隣接する地下の断層がまた動いて、地表に大きな断層を作った。過去にも繰り返し動いているという明確な証拠が得られるか、調査の重要な目的として取り組んでいる」といいます。

研究グループは10月上旬にかけて史料を解析し、断層がずれ動いた年代を特定するなどして、地形の成り立ちを詳しく分析することにしています。