「高望みはせえへん。ほんまに普段の生活がほしかった」遺書見て思う息子
戦後79年となる今も、脩さんは遺書を"父と繋がる唯一のもの"として大切にしています。遺書の最後の1通の日付は恒男さんの処刑当日。脩さんの姉・和子さんと弟に宛てたものでした。
「脩・和子は仲よく元気で暮らしなさい。世間の人から『親のない子供は』と笑われぬようにしなさい。父は二人の幸福をただひたすら祈っております」【寺越恒男さんの遺書】
「別に何も望むものはないけど、親父と対面でお茶を飲みたかったな。高望みはせえへん。ほんまに普段の生活がほしかったな。それ以上のものでも以下でもない」