隠岐島でつくる「藻塩米」

 西川さんのお店では近年、健康志向や食感・味といった付加価値を求めるお客さんからの問い合わせも増加しているそうです。このお店で扱っている中で、もうひとつ、特徴ある栽培法をしているお米を紹介してもらいました。

 (西川信一さん)「こちらの『きぬむすめ』は“藻塩米”なのですが、アラメという海藻を煮詰めて、水溶液にして散布する方法で栽培したお米です。ミネラル分が豊富になり、食感がよくなります」

 実際に、島根県の隠岐島で藻塩米を作る農家の村上淳一さんに聞くと…

 (米農家 村上淳一さん)「隠岐島には限られた田んぼしかない中で、大きい産地と勝負していくには、こだわって高く売るしかない。今から約20年前に、何か付加価値をつけて売る方法はないかという中で、『浜辺に打ち上げられた海藻を肥料にしていた』という文献を目にしました」

 隠岐島では昔から、肥料として海藻を畑にまく習慣があり、それを米に応用して、稲が枯れない塩分濃度を独自に研究したそうです。こうして育てたお米には、普通のお米よりもマグネシウムが約2割多いなど、ミネラル分が豊富に含まれていることが島根大学の調査でわかっています。

 こだわって作ることで価格も「島根県や隠岐島の一般のお米と比べて、1.2~1.3倍ぐらい(の値段)」だということです。