▼取材を進める中で見えてきたある可能性ー
清水栞太 記者
「その理由の1つが山陰道の工事です。現在はこのように平面の交差点になっていますが、以前は県道の上を市道が通る立体交差点となっていました」
もともと市道は今よりも高い位置にあり、2本の道路は交わらないようになっていたということですが、山陰道を作る工事の関係で市道の位置を変える必要があったため2年ほど前にこの交差点の形に。
佐田や多伎といった地区へのアクセスが良く、それなりの交通量がある出雲ロマン街道でしたが、今までなかったところに急に一時停止ポイントができたため、以前の道路に慣れていたドライバーが見落としてしまうといったケースが考えられています。
出雲県土整備事務所 担当者
「地元の自治会ですとか出雲市の交通安全対策協議会から、事故が多いので信号機を設置してほしいという要望が聞こえてきております」
信号機の設置について、この交差点は指標となる基準を満たしていますが、年度内には山陰道が開通する予定。そうなると今よりも交通量が少なくなることが見込まれ、基準を満たさなくなってしまうことなどから、信号機については検討中の段階です。
「止まれ」が3つも並ぶ珍標識にはドライバーが絶対に見落とさないようにとの強い思いが込められていました。














