「凍らせて吸い出して」作る“サクシャリ”食感

子供から大人まで幅広い世代に愛されているガリガリ君ですが、美味しさの秘密は、外側のアイスと中のかき氷の2層構造。

あの“サクシャリ”食感がどう作られているのか?工場内部にカメラが潜入しました!

ガリガリ君のソーダ色の服に着替え、ソーダ色の床を進むと…

THE TIME,マーケティング部 原部員:
「ソーダの甘い香りがします」

案内されたのは、ガリガリ君1番人気のソーダ味を作る製造ライン。

ズラリと並んだ四角い型。1つ1つが、ガリガリ君サイズの型はマイナス32度以下に冷やされ、キンキンに冷やされた型に、アイスの素となる液体を入れていきます。

すると、早速変化が!

『赤城乳業』本庄工場 柴田恵一工場長:
「型に入れた液体の外側が少し白くなっている、もう凍ってきているんです」

液体を入れるとすぐに、外側だけが凍り、中身はまだ液体の状態。

この凍結していない液体に、ストローのようなステンレスの棒を指すと…中の液体が消えた!マシンが液体をバキュームのように吸い上げ、空洞を作るんです。

そして、できた空洞に「かき氷」を入れれば、外側がアイスで中がかき氷という2層構造が完成。この一手間が、食感の違いを生んでいるんです。

ちなみに見せてもらった製造ライン1つで、1日に最大33万本ものガリガリ君が作られているとのこと。

さらにガリガリ君は、かき氷の味にも知られざるこだわりがあります。

『赤城乳業』本庄工場 柴田恵一工場長:
「不純物のない、純氷という氷を使っているのでかき氷が溶けにくい」

そして砕いた氷と混ぜるシロップにも知られざる工夫が。

かき氷では、外側のアイスよりも色も味も濃いシロップを使い、味に違いを出しているんです。知らなければ同じように見える2層ですが、細かな味の工夫があったのです。