春と秋は短くなり… 四季の国から“二季の国”へ

三重大学大学院 立花義裕教授(気象学)
「今のように水温の高い状態は、そんな急に戻らないので、秋や冬になっても。ですから、秋はなかなか来ない。夏が長引くと水温が高いから春もあっという間に終わっていくわけで、非常に長い夏になって春と秋はほとんどなくなるという気がします。ですが、冬は冬でしっかりと寒くなる。
 その理由は、地球全体が温暖化するんですが、冬は日本に寒気が来やすいような地理的条件が日本にある。地球全体が温暖化しても日本には北極の寒気が流れ込みやすい状態になっている。
 ですから冬は冬でしっかり雪が降る。むしろ水温が高い日本海から水蒸気がいっぱい上がってきますから、雪はむしろ増えると。特に山岳地帯はむしろ雪が増えるというか、全体として減りますけども、一度に降る雪の量は増えると思う。」
「ですからそれを短く言うと、四季の国から“二季の国”になってしまう感じがする。長い夏と冬だけがある二季の国になるような危惧をしてます」