液状化しやすい土地?被害拡大の要因は“側方流動”

まず、内灘町ではなぜここまで「液状化」の被害が広がったのでしょうか。地盤工学が専門の金沢大学 小林俊一 准教授に伺いました。

内灘町は砂が堆積した地盤で、今回に限らず過去の地震でも液状化に悩まされてきた地域です。液状化に陥りやすい土地には3つの条件があります。

(1)緩い砂の地盤である
(2)地下水位が高く砂の隙間が水で満たされる
(3)地震などで繰り返し揺すられるの3つです。

金沢大学 小林俊一 准教授
「液状化はずっとしているわけじゃなくて、液状化は短いですよね数十秒とかの間。砂だったのが砂と水が混ざった液体のように挙動する。その時地盤が斜めになっていると、水と一緒に高い所から低い所に流れようとするんで流動する」

小林准教授が指摘したのが「側方流動」です。内灘町は河北潟に向かって地盤がなだらかに傾斜しています。今回の地震による液状化に伴い、低い方に地面が流れる「側方流動」が起きたことが内灘での被害拡大の要因だということです。