2026年3月の任期満了に伴う石川県輪島市長選挙をめぐり、現職の坂口茂市長(68)が10日、輪島市議会12月定例会で、再選に向け出馬することを表明しました。

輪島市市議会の一般質問で、次の輪島市長選挙について問われた坂口市長は「復旧・復興は緒に就いたばかり。被災自治体の長として課せられたのは、復興計画を着実に実行し加速させていくこと。ここで身を引くことは許されない」と語り、出馬の意思を示しました。

坂口市長は、2022年の輪島市長選挙で新人同士の一騎打ちを制して初当選し、現在1期目です。

輪島市では、令和6年能登半島地震で焼失した朝市通り周辺の再生や、その後の奥能登豪雨で二重災害となった被災地の災害公営住宅の整備など、震災からやがて2年が経とうとする今も多くの課題が残されています。坂口市長は「地震と豪雨からの復旧・復興を第一に、市民が安心に暮らせる地域を目指し全身全霊をかけたい」と、再選への意志を強めました。

輪島市長選挙をめぐっては、今のところ、現職の坂口市長のほかに出馬の動きは見られません。