告発文書は「噓八百を含む事実と異なることが多々含まれている」

この告発について調査するため、議会は51年ぶりに百条委員会を開くことになった。A氏はその最初の証人として委員会に呼ばれていたが、出席を前に亡くなった。
遺族は声明を出した。

遺族の声明
「主人が最後の言葉を残していました。そこには一死をもって抗議をするという旨のメッセージとともに、百条委員会は最後までやり通して欲しいことが記されていました」
知事が公然とA氏を批判したことに問題はなかったのか。28日、知事に聞いた。
――噓八百であるとか、公務員として失格だという発言についてどういうふうに考えていらっしゃいますか。

斎藤元彦 知事
「表現としては行き過ぎたという風に思ってまして、反省しています。一方で、噓八百を含むということをお伝えしましたので、噓八百を含む事実と異なることが多々含まれている文書だということです」
――あの発言を聞いた元県民局長がどれだけ傷ついたかは想像に難くないわけじゃないですか。あれは公衆の面前で行われたパワハラそのものじゃないんですか。
斎藤元彦 知事
「私としては、そこはやっぱりああいう文書が作成配布されたっていうことは大変遺憾だったと思っています」

――元県民局長が追い込まれて、それで亡くなるという結果が出ていて、その言葉で済まされるような状況じゃないと思うんですけど。
斎藤元彦 知事
「行き過ぎた発言があったということは、これまでも反省お伝えしていますけど、やはり誹謗中傷性の高い文章ですから、そこは繰り返しになって申し訳ないんですけど…」
知事は告発文の内容は誹謗中傷性が高いとして、A氏を処分したのは適切だったと主張した。