周りに恵まれたサッカー人生の中で…

5つ上の兄がサッカーをしていたことから、自分もサッカーを始めたという滝川選手。小さい頃から前線のプレ―ヤーだったそうで、守備をするよりも、自分が点を取って、相手を抜いて、というのが好きだったという。

そんな滝川選手の意識が変わったのが、高校女子サッカーの強豪・常盤木学園高校への進学だった。

「1年生の時は部員が70人ぐらいいて、すごく多かったです。1年生は練習についていくのに必死でしたが、その中でもチャレンジリーグ(当時のなでしこリーグ3部相当)があり、試合に絡むために練習の中でどれだけアピールできるかという、毎日がアピールの場でした。そこで、一段成長できたんじゃないかなと思います」

2年生になりレギュラーポジションをつかむと芽生えたのは、“周りを活かすプレー”。さらに、3年生になり「どうやったら勝てるか」と、勝利への執念を学んだ滝川選手は、高校卒業後にAC長野パルセイロ・レディースに加入。

「何度も壁にぶつかった」という苦しい時期を乗り越えられたのは「常に周りに恵まれてきたから成長できた」と感謝する。

「長野時代は横山久美さんにいろいろ教えてもらったり、新潟に来て1年目はなかなか上手くいかなかったりしましたが、そこでめぐさん(上尾野辺めぐみ選手)が自分の課題点を教えてくれたりだとか、一緒に練習に付き合ってくれたりとか。本当に周りに恵まれてきたサッカー人生だなあと思っています」