「対策しなかった場合、損害賠償など請求される可能性」どうすれば?

南波キャスター:
2018年のときの最大瞬間風速は58.1mで、似たような状況です。

また、自分自身が加害者になってしまう危険性もあるそうです。

防災システム研究所 所長で、防災・危機管理アドバイザーの山村武彦氏によると、屋根瓦が他人の家の窓ガラスを破損したり、あるいは植木鉢が他人の家の外壁を破損したりした時は、「暴風が予想されていたのに対策しなかった場合、損害賠償など請求される可能性もある」ということです。

【暴風対策】
・屋根・外壁の状態をチェック
・窓をフィルムなどで補強
・植木鉢・傘などを室内へ
・「物干し竿」「洗濯ばさみ」室内へ
※防災システム研究所所長 防災・危機管理アドバイザー 山村武彦氏より

風がすごく吹くと「洗濯ばさみ」は相当凶器になり得るようなものなんですよね。

気象予報士 広瀬駿さん:
洗濯ばさみもそうですが、雑巾なども水を吸った場合は古い窓ガラスを突き破るような力を持ってしまいます。

南波キャスター:
そして、こんな対策もできます。

【自宅にあるものでガラス飛散防止】
(1) 窓ガラスに水を吹きかける
(2) 窓全体にラップを貼る
(3) ガムテープなどをラップの切れ目に貼る
(4) カーテンを閉める
※警視庁警備部災害対策課「X」より

窓ガラスに水を吹きかけることで、ラップがつきやすくなります。カーテンを閉めれば、仮に窓ガラスが割れても家の中に飛び散るリスクは軽減できるそうです。

気象予報士 広瀬駿さん:
カーテンを挟むときに、洗濯ばさみを使うのもいいかもしれません。

南波キャスター:
防災システム研究所 所長で、防災・危機管理アドバイザーの山村武彦氏は「あくまでも窓ガラスの飛散を防ぐ応急処置。段ボールで補強するなどの対策もした方がいい」と話し、万が一に備えて寝るときには窓から離れた場所で寝るのはいいのではないかということです。

気象予報士 広瀬駿さん:
今回の台風10号は動きがゆっくりしているので、31日(土)ごろにかけて影響が続くおそれがあります。

最接近のタイミングが先週の予想より2日遅くなりました。その2日分、大雨の影響もちょっと加わってしまう点、山沿いでは土砂災害などに警戒が必要になると思います。

関東の方に近づいてくる場合は、暴風雨も吹き荒れてもおかしくないので、今のうちに風・雨の備えを進めるようにお願いします。