何者かに告発され憲兵隊に突如逮捕…獄中に散った青年牧師補

キリスト教の聖職者たちが戦時下で受けた“弾圧”。スパイの疑いなどではなく、信仰や伝道活動そのものを当局が危険視し、弾圧の標的にした例もあります。
(日本基督教団函館教会 松本紳一郎牧師)「小山宗祐牧師補は昭和17年(1942年)1月に憲兵に捕らえられて、函館で亡くなりました。神社崇拝をしていないということを近所の人に訴えられたんじゃないかと言われています」
1916年に大阪で生まれた小山宗祐さんは、1941年の夏、牧師補として函館に着任。五稜郭の近くで日々、熱心に伝道活動を行っていたといいます。
しかし、翌年の1月、憲兵隊に突如逮捕されます。戦勝祈願のための護国神社への参拝を拒んだことを、何者かに告発されたことがきっかけとされています。
小山さんはその後、天皇の尊厳を損う言動をしたとして不敬罪などで起訴され、非公開で即日判決の裁判が行われました。判決内容は不明。その直後、拘置所の中で死亡しているのが見つかります。26歳という若さでした。














