「喋らないとできないことをやろうと思った」
荒城さん「ひとりでは出来ないことを、みんなでやることで、コミュニケーションを生み出していくような。喋らないとできないことをやろうと思った」
荒城さんが自分にきつ音があると気づいたのは、大学生の頃。アルバイト先で名前を聞かれたときの事でした。

荒城さん「名前を聞かれたときに、言えなかった。自分でもびっくりするような感じで。大学に入るまで全く意識せず、『しゃべりにくいな…』ってことはたくさんあったんですけど、ただ、派手に人前で止まるのは初めてだった」
言葉に詰まるいわゆる「難発」の症状でした。家では同じ音が繰り返し出る「連発」の症状が出ることも。しかし、学校では音読に苦手意識を感じながらも、同じ悩みを抱える仲間はいませんでした。

荒城さん「女の子でも、人知れず悩んでいる子のために集まれる場所があればなと」