能登半島にある「志賀原発」は安全なのか… 自然の脅威に強まる危機感
自然の脅威を目の当たりにして、北野さんたちが強い危機感を感じているのが、同じ能登半島沿岸にある志賀原子力発電所の存在です。

北陸電力の志賀原発は1号機2号機ともに現在運転停止中で、2号機は再稼働に向けて原子力規制委員会の審査を受けています。
能登半島地震では、原子炉建屋の地下2階で震度5強を観測。変圧器から油が漏れて一部が海に流出したほか、外部電源の一部が使えなくなるなど、被害が相次ぎました。

北陸電力は、「安全上問題となる被害は確認されていない」として、志賀原発の安全性に問題なかったとしています。

志賀原発の運転差し止め訴訟で原告団長を務める北野さんは、原発周辺にある断層の活動性を懸念しています。志賀原発の廃炉を訴えています。
北野進さん:「建てちゃいけないところに作ってしまった。避難計画の問題もありますが、この敷地を含めてとんでもないところに作ってしまったのではないかと感じています」

また、原子炉の設計技術者だった後藤さんは。
後藤政志さん:「普通の事故と違って万が一の場合がどうなるのかっていうのが問題なので、そこがあらためて現実に突き付けられるような現象があったなら一から見直すのが当たり前。その姿勢を持っていないと福島の事故は繰り返します。私はそれが一番恐ろしい」
