5-ALA研究の現在地は?
Q 5ーALA研究のその後は?
北教授:
「試験管内での実験はオミクロン株までしかしていませんが、オミクロン株以上に強力なものは今の所ないのそれ以上の実験はしていません。原理から考えてもどんな変異株が来ても効くはずです」
「今は予防に対する効果や、家庭内感染の拡大を阻止している症例数を蓄積しています。また『G4構造』を持つ他の感染症にも効くはずだということでリストアップしたり、基礎研究の部分をしっかりやって次の何かが来たときに、役立てようとしています」
新型コロナへの作用メカニズムと期待される効果

▼5-ALAがあると、その生成物である「プロトポルフィリンIX」や「ヘム」が新型コロナウイルスの突起に吸着しウイルスの細胞への侵入阻害(予防)

▼細胞内に侵入しても遺伝子の「G4構造」に結合し増殖を阻害する
ー主にこの2つのメカニズムでの効果が期待されています。
さらに、臨床研究でも確認された嗅覚・味覚障害や疲労感の改善は、5-ALAの本来の役割ともいえるミトコンドリアの活性化によるエネルギー代謝の促進によるものと考えられています。