5-ALAは期待外れだったのか?

【長崎大学とネオファーマジャパンは2020年、新型コロナ感染症患者50人を対象にした特定臨床研究を開始。結果、新型コロナウイルスに感染している軽症及び中等症患者に対し、5-ALAを14日間摂取する群としない群に分け、ウイルス量の変化を見た所、有意差は認められなかったと発表した】

【一方『味覚異常』『嗅覚異常』『食欲』については改善が大きい傾向がみられ、『咳』『だるさ』『食欲不振』も14日目時点で消失の割合が高かった】

北教授:
「PCR検査でウイルス量を測定した場合、感度が良すぎる点もあり、きれいに差が出ることはほとんどないんです」

「対象患者50人のうち8割が軽症の方だったため、被験者のウイルス量が少なく、5-ALAが有効なのか確認できなかったということです。中等症・重症の患者に特化すれば、効果が示される可能性はあると思っていますが、それにはさらに時間もお金もかかります」

「ただし食欲不振や疲労感に関しては効果が示唆されています。特に後遺症には、その後の研究でも有意な改善がみられています」