旅先での備え【海のレジャー】

旅先での地震にはどう備えたらいいのでしょうか?
山村氏によると、海のレジャーで危険なのは河口付近。
河口付近は津波が押し寄せる確率が高くなっています。
海抜表示を事前に確認しておき、垂直避難の目安にすると良いということです。
また私達が事前に準備できることとして
▼携帯電話を防水ポーチに入れて持ち歩く
▼津波避難場所や津波避難ビルを確認した上で出かける
▼海水浴場の津波情報を知らせる方法が、「旗」か「音」か確認
などを挙げています。

津波情報を知らせる「津波フラッグ」というものがあります。
長方形を4分割した赤と白の格子模様のデザインで、津波警報などが発表されたときにライフセーバーなどがこの旗を振って知らせます。
聴覚に障害のある人や、波や風で音が聞き取りにくい遊泳中の人にも視覚的に情報が伝達できるよう、2020年から運用が開始されています。
津波から命を守る合図となるので、津波フラッグを見たら周囲の人に声をかけながら高い場所に避難してください。
防災システム研究所所長 山村武彦氏:
地域海水浴場ごとに津波避難タワーなどができています。高台がなくても「命山」が作ってあったりします。全国で津波避難ビルが今1万6000か所あって、津波避難タワーも550か所あるんです。
行ったときに一度避難場所まで歩いてみるとか、確認しておくともっと安心して遊べるのではないかと思います。
旅先での備え【山のレジャー】

8月9日、富士登山について公式ホームページで
「落石等の可能性が考えられますので、ヘルメットの着用や、自身を守るための行動を」と呼びかけがありました。
山のレジャーに関しても事前の準備が必要です。
▼下山できなくなったときの備えとして登山届は必ず提出
▼スマートフォンの代わりとなる通信手段を確保
▼荷物に余裕があればロープを携帯する
土石流など土砂災害は、谷筋に沿って起きます。山村氏によると、沢や谷から水平避難も有効な場合があるということです。
山の中では「斜面」「沢や谷」が比較的危険とされており、
一方で安全とされているのは「山の尾根」や「平らな場所」です。
登山ルートにある比較的安全な場所を確認しておきましょう。
防災システム研究所所長 山村武彦氏:
先々のリスクと、安全が確保をできる場所を確認しておくことが大事だと思います。
山の場合にも、地震で土砂災害がおこり土石流に巻き込まれたり、落石や地滑りなどもあるんですね。
ですから緊急地震速報がなった時とか、小さな揺れを感じたら、ともかく安全な場所に移動することも心がけるといいと思います。
コメンテーター REINA:
せっかく旅行に行くので楽しみたいって思うのはすごく普通の気持ちだと思うんですよね。でも「多分大丈夫だろう」「まさかこのタイミングで何か起こるわけない」などの根拠のない正常性バイアスはこういうときに非常に働きやすいと思うので、事前にどれだけ準備するかが早め早めの判断や行動につながるんだなというのはすごく勉強になりました。