乳がん 早期発見のためには?「ブレスト・アウェアネス」が大事
ホラン千秋キャスター:
梅宮さんのように普段から自分の体をよく観察していて「あれ?いつもと違うな」ということに気づくということは、やはり重要な要素ですか?
明石教授:
今、「ブレスト・アウェアネス」という言葉がよく使われていますが、自己検診でがんを見つけましょうって言われたときに、皆さん、がんって触ったことないですよね。
なのに、自分で触って見つけろと言われても、ちょっとハードルが高いと思うんですけども、そうではなくて、いつも自分の胸に関心を持ちましょう、何か変化があったら受診しましょう、というのがブレスト・アウェアネスです。「変化に気付け」ということであれば皆さんできると思うんですよね。
井上キャスター:
がんができて、どちらかの胸が小さくなるというのはありうるんですか?
明石教授:
珍しいケースですが、ごく稀にあります。

萩谷麻衣子弁護士:
梅宮さんご自身の家系で、がんの方もいらっしゃるし、気をつけていて、年に1回健康診断や人間ドックに行きますよね。それでわからないとなると、どうやって発見すれば良いのでしょうか。
明石教授:
ご自分でも気をつけてらっしゃったのに、なかなか見つけにくいタイプのがんだったということで、非常に残念ではあるんですけれども、通常は、きちんと検診を受けていただければ見つかることが多いんですよね。
もちろん、検査と検査の間で、自分で見つける「中間期がん」というのもゼロではなくて、そういうこともあるのでブレスト・アウェアネス、ご自分でも関心を持ちましょうということ。検診とブレスト・アウェアネスの両方で早期発見を目指していただきたいと思います。
ホランキャスター:
自己検診のやり方で、こういうやり方がおすすめというのはありますか?

明石教授:
お風呂に入るときなどに腕を上下に動かして、ひきつれがないか。あとは、触るときは、指の腹で押し付けるようにして触ってみる。実際には、肋骨を触って「がんかな?」と思ったり、つまんでしまうと、正常な乳腺組織をつまんでしまって「しこりかな?」とか、自分でしこりを見つけようというのは結構難しいんですよね。
なので、1回で見つけようとするのではなく、タイミングとしては生理のある方だと、月経開始から10日目ぐらいが一番、胸が柔らかい状況ですので、そのタイミングで毎月触ってみる。「前はなかったしこりがあるな」「形が変わってきたな」ということがあれば受診していただければと思います。














