■国葬費用は“倍”に? 警備費を合わせ「5億円近く」の指摘も


山本 恵里伽キャスター:
国葬の費用、約2億5千万円には、来日する要人や会場周辺の警備費用は含まれていません。鈴木財務大臣は、その理由について「警察庁や外務省において通常発生する業務の延長なので既定予算で対応していく」と説明しています。つまり、今回の予算には含めないとしているんです。

小川彩佳キャスター:
とはいえ全て税金からの支出になるわけですから、全体像を知りたいですよね。

山本 恵里伽キャスター:
ただ内閣府は、「現時点で国葬関連の費用の全体像を公表する予定はない」としています。また、ある政府関係者は「2億5千万円はあくまで国葬費用の一部」と認めた上で、その背景に「国葬に対する国民の予想外の反対の声を受けて、できるだけ金額を抑えたかった政府の本音が見え隠れしている」と明かしていました。



TBSスペシャルコメンテーターの星浩氏は「2億5千万円は最小限に圧縮した額。警備費を足したら5億円近くになる」と指摘しています。

小川彩佳キャスター:
最小限に圧迫した額を示して、煙に巻こうとしているのかなとすら感じられてしまいますよね。国葬を巡っては賛否がこれだけ二分しているわけですから、反対の声に真摯に耳を傾けようとするのであれば、「これだけかかるかもしれません」という全体像を示した上で世論の理解を求めていくというのが真っ当な向き合いなのではないでしょうか。