割れ残り
山下助教によりますと、日向灘では1996年にマグニチュード7程度の地震が10月と12月に発生。
このうち、12月の震源域は今回の地震の震源と近い場所ですが、10月の震源域は含まれていないためエネルギーをため続けているおそれがあるということです。
(京都大学防災研究所宮崎観測所・山下裕亮 助教)「我々は割れ残りって言ったりするんですけど、つまり、今回このマグニチュード7.1の地震が起こりましたけど、さらにこの北から北東側ではエネルギーを貯め続けていて、地震が起こりやすい状態にあるとみています」


また、割れ残っているとされる震源域は今回よりも震源が浅いため、地震の規模が同じ程度の場合、津波がやや大きくなるおそれがあるといいます。

(京都大学防災研究所宮崎観測所・山下裕亮助教)「かなりこのエリア自体が不安定な状態に今あるというのは間違いないことです。


つまりあの全体、日向灘のこの特に南部のプレートの境界の全体が今回の地震が起こる前の状態に戻るにはまだ1,2か月くらいはかかる必要があります。その間は何が起こるか分からないということで注意していただく必要があるかなと思っています」