“海洋熱波”の影響でさらなる大雨に?

 5月に配信した三重大学大学院・立花教授のインタビュー記事で紹介したように、今後の「異常気象の連鎖」が気になるところです。去年の猛暑や暖冬も加わって、東北や北海道沖の太平洋は海水温が異常に高い状態が続いています。この“海洋熱波”は、陸地の暑さをさらに厳しくさせるほか、台風接近時は雨雲がより発達しやすくなって、大雨がさらに激しくなってしまう危険もあります。

 8月8日時点では、三陸沖の海面水温は27度を超えており、北海道の南の海域では平年より4度以上も高くなっています。連休は台風5号の接近に伴い、普段雨の少ない地域に発達した雨雲がかかって激しい雨が降り、土砂災害や河川氾濫の危険度の高まるおそれがあります。