冷静な行動を…南海トラフ「巨大地震注意」
小川彩佳キャスター:
「南海トラフ地震臨時情報」も初めての経験ですし、8日の夕方に揺れがあった地域では不安な夜を過ごす方も多くいらっしゃるかと思います。改めてですが、福島さん、どんなことに注意しておく必要がありますか?

TBS 福島隆史 解説委員(災害担当):
国からのメッセージは、とにかく普段の社会活動、経済活動、これは維持してください。その上で、今までよりも若干、巨大地震が発生する可能性が高まっているので、それに備えて地震への備えを再確認しておいてくださいということです。
次に強い揺れに見舞われたとき、津波がやってくるときに、すぐに反応して、安全を確保できるようにすることを普段よりも高めておくということが大事だと思います。

筑波大学 八木勇治 教授:
今回の情報というのは、非常に扱いが難しいというふうに思います。「若干高まっている」というのは、どれだけ高まってるのかっていうのが、実際の所よくわからないというところがあります。
マグニチュード7の地震が、どこで起こるのかも極めて重要です。例えば紀伊半島沖で起こった場合、これは私は十分警戒する必要があるというふうに考えています。
なので、今回の情報をどういうふうに判断するのか、というのは我々が委ねられているんだろうというふうに考えています。
小川彩佳キャスター:
今後1週間というのも、あくまでも目安ということですよね。
筑波大学 八木勇治 教授:
はい、そうですね。
小川彩佳キャスター:
そうしたことにも注意していただきながら、改めて日頃の備えの確認をお願いいたします。
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<プロフィール>
八木勇治さん
筑波大学教授
専門は地震学・地震発生物理学
世界各地の地震を研究