「ゆっくりすべり」は観測されず 

井上貴博キャスター:
気象庁が会見で新たに、この地震が発生する前に、普段と異なる「ゆっくりすべり」などの現象は観測されていなかったというメッセージを発しています。

TBS 福島 隆史(災害担当 解説委員):
「南海トラフ地震臨時情報調査中」という情報が今回初めて出ています。

出るきっかけになる原因の一つに、地震ではなく、「ゆっくりすべり」という現象が通常と異なる形で観測された場合に発表される場合があります。

結論から言うと、そうではないです。「ゆっくりすべり」というのは、陸のプレートと海のプレートが激しく跳ね上がったりするときに、巨大地震が発生します。

地上には揺れをもたらさない形で、地下深くでプレートの境界がごくゆっくりずれ動くケースがあります。これは精密な観測機器でしか捉えられないぐらいの動きです。

それが通常とは異なる形で、例えば拡大して観測されたりすると、南海トラフ巨大地震に結びつくおそれがないかどうかという形で、臨時情報が発表されます。

そういう現象は今回、確認されていないということなので、純粋に想定震源域の中、日向灘でマグニチュード7を超える地震があったので、臨時情報が発表されたということになります。

ホラン千秋キャスター:
「ゆっくりすべり」は起きていても感じない?

TBS 福島 隆史(災害担当 解説委員):
まず、ないです。