好成績を支える“世界最速チェーン”
この日本の好成績のウラには、石川県の企業が持つ技術が大きく関わっていました。

加賀市の大同工業。明治期の1903年から自転車の車輪の部品であるリムの製造を始め、その後、オートバイや自転車のチェーンの製造なども展開、自転車部品では日本を含めたアジア圏で約7割のシェアを占めています。

世界的な自転車部品メーカーの大同工業がパリの舞台に送り込んだのは、日本代表がトラック競技で使う自転車のチェーンです。
大同工業 新家啓史社長
「レースという過酷な環境で使用される部品は性能はもちろん、高い安全性が求められる。世界の頂点をめざし精進したい」

ことし3月に行われた調印式。大同工業が日本代表のオフィシャルサプライヤーとしての契約を結んだのは4年後のロサンゼルスオリンピックを見据えた2029年3月まで。しかし、契約に至るまでには多くの困難がありました。
