開発2年 200本以上の試作重ねて…
大同工業 産機技術課 菊知達哉さん
「自転車チェーンという技術を高めていくために、企業としてチャレンジしていこうという趣旨のもと始まった」

大同工業が「世界最速」のチェーンを開発しようと、社内に開発プロジェクトチームを立ち上げたのはいまから2年前の2022年。すでに世界でも高い評価を受けていた大同工業の自転車チェーンでしたが、それでも開発には多くの困難がありました。

大同工業 産機技術課 菊知達哉さん
「ピンの中空化であったり、ブシュの表面処理であったり、軽くする中でチェーンの強度であったり、そこの兼ね合いというのが難しいところだったと思う」

変速機のない自転車を使うトラック競技で重要なのは、いかに抵抗を減らして選手の力をダイレクトに車輪に伝えるかということ。そして、軽くて頑丈であること。開発チームのメンバーたちは200本ものチェーンの試作を繰り返したといいます。
