10分で体温急上昇 テント内の危険

訓練を企画した、理恩さんの母・真紀さん。理恩さんたちは、今年1月に、同じ場所で寒さ対策の訓練に臨みました。暖房を使った場合、避難所の発電機では、重症児の医療機器が2人分しかまかなえないことなどがわかりました。しかし、真紀さんたちは、冬よりも、夏の方が、過酷な避難になるかもしれないと考えています。

理恩さんの母・真紀さん

笠間真紀さん「あの子を育てていつも感じますけど、夏が一番気を付けます。やっぱり高体温になると、それを下げるのは至難の業ですし、脱水になるとひどい時は入院ですし…」

障害のある子どもは、体温の調整が難しく、停電などで冷房が使えない場合などは、常に脱水症状や熱中症への警戒が必要になります。避難所に用意された、テント。屋根が開いているので、開放的に見えますが、記者が実際に横になると…。

木田修作記者「結構暑いですね。全然空気が流れない感じがします」

テント内に横になってみる木田記者

空気の流れがまったくなく、どんどん暑さがこもるように感じます。

参加者「先生、37℃です」

理恩さんがテントに入っていたのは10分ほどでしたが、体温は急激に上昇しました。

参加者「理恩くんをテントに戻すのはやめましょう。ちょっと無理っぽいので」

真夏の避難所では、テントに入ることも危険が伴うことが確認されました。