(ブルームバーグ):6日午後の債券相場は下げ幅を拡大。長期金利は一時19.5ベーシスポイント(bp)上昇した。前日の反動や日本株の急反発を受けて相場が反落する中、10年国債入札の低調な結果を受けて売り圧力が強まっている。
10年国債の入札結果は、最低落札価格が101円07銭と市場予想101円66銭を大幅に下回り、小さいと好調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)は50銭と前回2銭から大幅に拡大して2003年以来の大きさとなった。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は2.98倍と前回3.23倍を下回り、1月以来の低水準になった。
10年債入札不調、テールが2003年以来の大きさ-需要の弱さ示す
10年利付国債の過去の入札結果(表)
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは10年債入札について、ボラティリティーが高い状況に加えて、0.9%台という投資需要が集まりにくい利回り水準で迎えたため、「まれに見る低調な結果だ」と指摘。入札後は水準調整が進んでおり、「相場の大きな振れの中で落ち着きどころを慎重に探っている」と述べた。

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