業務用ソフトウエアを手掛ける米サービスナウは、 サイバーセキュリティーの新興企業アルミスの買収に向け、最終段階の協議を進めている。取引額は最大70億ドル(約1兆1000億円)に達する可能性があり、実現すればサービスナウにとって過去最大規模の買収となる。

事情に詳しい複数の関係者によると、発表は数日中に行われる可能性がある。ただ、協議は最終段階にあるものの破談になる可能性も残っており、別の買い手候補が現れる可能性もあるという。関係者は非公開協議であることを理由に匿名で語った。

サービスナウの広報担当者はコメントを控えた。アルミスの担当者からは現時点でコメントが得られていない。

サービスナウの時価総額は12日の株価終値に基づくと約1795億ドル。

アルミスはイスラエル軍のサイバー情報部隊出身者が創業。サンフランシスコに本拠を置き、医療や金融サービス、防衛など幅広い業界向けに、機器に潜むセキュリティー上の脅威を特定し、追跡する。

サービスナウは企業の人事や情報技術(IT)業務の整理・自動化を支援するソフトウエアを提供し、企業の業務運営を支える主要プラットフォームとして存在感を高めている。

アルミス買収が実現すれば、サイバーセキュリティー機能を自社サービスに積極的に取り入れる同業各社に追随することになる。

グーグルの親会社アルファベットは3月、サイバーセキュリティーの新興企業、Wiz(ウィズ)を320億ドルで買収することで合意。7月にはネットワーク用セキュリティーソリューションを提供する米パロアルト・ネットワークスが、イスラエルのサイバーセキュリティー企業サイバーアーク・ソフトウエアを約250億ドルで買収すると発表した。

原題:ServiceNow Is Said to Near Up to $7 Billion Deal for Armis (1)(抜粋)

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