インドネシアのスマトラ島で発生した洪水と土砂崩れによる死者は1006人に増えた。同国のプラボウォ大統領は現地を視察し、被災地で迅速な復旧を進める必要があると訴えた。

国家防災庁の最新データによると、14日時点で少なくとも5400人が負傷し、217人が行方不明となっている。

政府は、スマトラの復興費用を約30億ドル(約4700億円)と試算している。現地では今月、サイクロンの影響で雨期の降雨量が多くなり、洪水と土砂災害が発生。建物の倒壊や電力供給の停止、道路の寸断が相次いだ。

13日に被災地を訪れたプラボウォ大統領は、支援活動に「若干の遅れ」があり、安全な飲料水の供給にも問題があると認めた。被災者の間では支援活動のペースに不満が高まっている。

大統領は、十分な食料供給や適切な避難場所提供が確実に行われるようにするとした上で、被災地の再建に向けて「あらゆる国家資源を投入する」と表明した。

原題:Indonesia Flood Death Toll Tops 1,000 as Prabowo Vows to Rebuild(抜粋)

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