色の見え方が、正常とされる大多数の人と異なる「色覚異常」。
盛岡市に住む色覚異常の小学生が、生きにくさを感じながらも同じ病のデザイナーと出会い、未来に希望を見出す姿を取材しました。

クラスメートといっしょに真剣な表情で授業に取り組む大槻一翔くん、8歳。
盛岡市の中野小学校に通う小学2年生です。
一見みんなと変わらない小学生ですが、一翔くんはある病気を抱えています。
「先天色覚異常」網膜にある錐体という細胞の異常が原因で起こる病で、個人差はありますが色の見え方が、正常とされる大多数の人と異なり、色の識別が難しいのが特徴です。

日本眼科医会によりますと、現在、効果的な治療法はありません。
一翔くんの場合は特に緑と赤の識別が難しく、黒板の赤いチョークが見えづらいといいます。
