奈良市の近鉄新大宮駅前に毎年、夏の訪れとともにやってくるムクドリの大群。大量のフンや大きな鳴き声に住民たちが憤懣しています。「追い払おうとする市役所職員」と「ムクドリ」の終わりなき戦いを取材しました。

「傘さしている人もいる」「なんとかしてほしい」フン害に“悲鳴”

 奈良市の近鉄新大宮駅前。交通のアクセスが良く、人通りも多いエリアです。ここでいま、住民らを悩ませる問題が起こっています。ムクドリのフン害です。

 (フン害を知る人)
 「ものすごい鳴き声とフンの被害。なんとかしてほしいです、ほんとに」
 「毎回、下校の時とかよく見ますね。めっちゃフンしますね!次の日とか雨降ったらめっちゃくさい。友だちは(フンを)リュックに落とされた」
 「傘さしている人もいる」
 歩道を見てみると、確かにフンだらけです。
 生け垣の葉っぱも白く染まっています。さらに…。
 (記者リポート)
 「郵便ポストの上にもたくさんの鳥のフンが落ちています」
 これには近隣のケーキ店も頭を抱えています。

 (近隣のケーキ店 従業員)
 「フンが毎朝すごいので、水で流してデッキブラシでこすって掃除しています。(掃除は)ここから向こうの点字ブロックの終わりまで。毎朝10分かかります」

 明るいうちは一切その姿はみられませんが、夕方になると異様な光景が広がるといいます。

 (フン害を知る人)
 「夕方になると群れでワーってきて、バタバタバタバタと並んで、空もすごく暗くなる感じで」
 「もうほんま無数の…無数ですよ、ほんまに。もうワーって鳴くから、しゃべっていても全然聞こえないくらい」