「もう15年以上…」あの手この手で追い払おうとするもうまくいかず

住民らを困らせ続けるムクドリ問題。行政も黙って見ているわけではありません。現場に奈良市の職員がやってきました。
(奈良市・農政課 板倉聖起主幹)
「もうここ15年以上ですかね。追い払っては来る、追い払っては来る」

実は、このムクドリ問題はここ最近にはじまったことではありません。ムクドリはカラスなど天敵の少ない市街地を好み、以前は近鉄奈良駅前に集まっていました。

当時、対策としてハヤブサの置物を設置するも、効果は一時的。

その後は、運動会などで使うピストル音を鳴らすも、近隣住民から「うるさい」との苦情が出てあえなく中止に。やけくその“木にキック作戦”が飛び出す始末。

2005年には、当時、最終兵器とも呼ばれた“ムクドリの悲鳴を録音したテープを流す作戦”に出ます。ムクドリは危険な場所と認識したのか、近鉄奈良駅前にはほとんど来なくなりました。しかし、このころから新大宮駅前にやってくるようになったのです。

新大宮でも”悲鳴作戦”を実施するもうまくいかず、2013年にはムクドリがとまれないようにと街路樹をばっさり切りもしましたが…。

結局は電線にとまる始末。