なぜ夜も30℃超? 猛暑の出口が見えない状況に

広瀬駿 気象予報士:
気温がなかなか下がらないので、次の日に晴れるとすぐに気温が上がってしまいます。

29日は背の高い高気圧の中心が西日本付近の上にありました。高気圧の周りは時計回りに風が吹きます。そのため静岡、関東で40℃を超える気温となりました。

風が山を越えて反対側に吹き下りたときに風下側で吹く乾燥した高温の風を「フェーン現象」と呼びます。日差しの強さで気温がどんどん上昇し、フェーン現象が続くと夜通し30℃を超えた状況が続き、昼間には40℃を超えてしまうのです。

さらに日本周辺の海水温が湯たんぽのように高くなっています。平年で見ても、関東の南の方で2度、東の方で4度も高くなっている所があります。

基本的に海風は涼しいのですが、海水温が高くなっているため、海風も温まっています。これも気温が下がらない状況につながっているのです。

井上キャスター:
どのくらい続きそうですか?

広瀬 気象予報士:
台風が接近してこない限り、この状況は解消されないと思います。今、猛暑は出口が見えない状況です。

経営コンサルタント 坂口孝則さん:
この暑さは正直しのげませんね。35℃を超えるとハンディ扇風機も効果がないようなので、できるだけ外出を控えるようにしています。

リモートワークに切り替えようという企業もあるようです。危険な暑さですので、リモートに変えたほうがいいかもしれませんね。

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<プロフィール>

坂口孝則さん
「ビジネスモデル」に詳しい経営コンサルタント
原価・物流・調達・マーケティングが専門