子どものSNSトラブル 小学生で多いのは「ゲーム課金」

低年齢化するスマホの利用で心配なのがトラブルです。2023年度に広島県消費生活相談窓口に寄せられたSNSやインターネットをきっかけとした消費者トラブルで、未成年の相談件数は239件ありました。窓口に相談していないケースもあるため、実際にはさらに増えると考えられます。

広島県消費生活課 岡田和美課長
「小学生ではオンラインゲームの課金に関する相談が多い傾向がある。中学生や高校生になると化粧品やダイエットサプリなどの健康食品に対する定期購入の相談が多く寄せられる」

小学生で最も多いトラブルが「ゲーム課金」です。保護者の知らない間にオンラインゲームで子どもが無断で課金したという相談です。高額な課金として小学生で約50万円、中学生では約150万円の事例があったいうことです。

広島県消費生活課 岡田和美課長
「保護者の同意を得ずに未成年者が契約を結んだ場合、民法に未成年者取消権がある。ただ本当に未成年者がした契約なのか証明が難しい場合もある」

子どもが無断で契約したことが証明できれば、「未成年者取消権」で返金される場合もあるといいます。広島県はあきらめずに、まずは最寄りの相談窓口につながる電話番号=「188(いやや)」に相談を呼びかけています。

広島県消費生活課 岡田和美課長
「インターネット利用、オンラインゲーム課金のルールを、家族でよく話し合ってあらかじめ決めておくということが大事だと思います」

中学1年生の父親
「LINEなどで『ポイントがもらえます』を信じて、子どもがいろんな人に送ったことがあった」
小学3年生の母親
「『買いますか?イエスノー』『続きいきますか?○×』などそういうのが怖いみたい。難しい漢字が書いてあり、分からないときに『え?』と…」
小学6年生の母親
「連絡先を誰とでも交換したり、動画見たり。制限をかけないといけない。何を見るのか気になりますね」