「世界に出荷できる豚を」奄美の養豚復活へ向け、新たなチャレンジ

奄美の豚=「あま豚」のブランド名でインターネットで全国に出荷し、5年前は3頭だった豚は今は60頭に増えました。

(元雅亮さん)「2次、3次加工したりして本土に出荷することができれば、世界に出荷できる豚まで作りたい」

奄美の豚を島外にも広めようと、元さんたちは去年、およそ7500万円をかけて豚肉の加工施設を作りました。

(記者)「こちらで加工された豚のジャーキーを食べてみます。豚の甘みと香ばしい香りが口の中に広がります」

作っているのは、元さんの娘・寿好さん(40)です。

去年、豚肉に合う商品として、島でとれたたんかんや胡椒などで作った調味料を発売しました。

(元寿好さん)「豚の薬味作りがメイン。あま豚にあう薬味を作っていく思いで繋げている」

加工の中で出た食材の切れ端などは、余すことなく、豚のエサに活用しています。

(元寿好さん)「農産加工だけじゃない、食肉加工だけじゃない奄美で生まれ育った豚をつくるところにある、豚に返して豚がおいしくなってまたみなさんのところに届いていく」

寿好さんが作った商品のラベルの文字は今、10歳と8歳になる寿好さんの2人の娘が書きました。そこには、10年後、2人にとって誇れるような商品に育ってほしいという願いが込められています。

(元雅亮さん)「奄美は宝の島。どうしたらもっと宝になれるのか。世界自然遺産になっている奄美大島だからできる豚を目指したい」

「島に再び養豚業を根づかせたい」。元さんたちのチャレンジは続きます。