■山際事務所「資料がないので会議の出席確認できない」

山本氏が「マザームーン」と発言したのは ネパールのイベントの翌年、2017年のことです。山本氏はこのとき、ハン・ハクチャ総裁の前でこんな報告を行っていました。

山本衆院議員
「世界平和国会議員連合を作ろうという議決がなされました。(拍手)そして昨年(2016年)の7月にキックオフとしてネパールで第1回の会合が開催され、私も日本の国会議員団の一員として参加をして参りました


ネパールでのイベントについて、旧統一教会を取材する鈴木エイト氏はこう指摘します。

ジャーナリスト 鈴木エイト氏
「(旧統一教会が)全世界で世界平和国会議員連合を立ち上げたということで、すごく力を入れていたんですよね。その力を入れていた所にブッキングした政治家っていうのはかなり(旧統一教会に)コミットをしてたっていうことなんですよね」


山際氏・山本氏に事実関係を確認しました。

山際議員事務所
「現地では様々な場所を視察し、多くの方々と意見交換したと記憶しています。一方で、事務所にはご指摘の会議に関する資料がなかったため、会議への出席については確認できませんでした」


渡航費用については「私費で出張したと考えております」としています。

山本氏は…。

山本議員事務所
「私の認識の甘さから旧統一教会の関係団体の会合に出席していた事について猛省しております」


次々と明らかになる教団とのつながり。 鈴木氏は政治家の“自己点検”に頼らない調査が必要だと訴えます。

ジャーナリスト 鈴木エイト氏
「第三者委員会的に外部の人間を入れて調べない限り、自分たちで点検しろって言っても自分のマイナスになるようなことは出てこないと思います」