専門家は…

八甲田で人を襲ったクマの駆除が終わらない中、クマの生態に詳しい専門家は、駆除されなければ再び被害が起きる可能性があると指摘しています。
50年以上に渡り、クマの生態を調べてきた米田一彦さんは、八甲田で被害が起きた後、青森に入って調査にあたりました。

日本ツキノワグマ研究所 米田一彦 理事長
「(八甲田での被害が)起きた場所は、密集した笹の中で収容が難しいと最初から分かっていた地域。ああいう事件が起きた場合、徹底的に『わな』をかけて周辺のクマを拡散しないようにしなければいけない。あのクマがまだ駆除されていないので、初夏に入山すると事故がまた起こる可能性ある」

米田さんは2024年は気温が高い日が続き、クマのエサが早めに実っているとみています。このため、早く食べ進めた場合、秋以降、人里に出没する可能性もあると言います。