そして場面が変わり、羽越水害の発生当時、子どもたちが書いたという手記を、地元の児童・生徒が朗読しました。

「9時半ごろ、台所のところまで水が入ってきた。私は弟を起こしに行った。水は床の下まで来て布団が濡れている」
「私たちが逃げて20分後、バキッ、バキッと大きな音が響いた。確かに私の家が倒れる音だ」
「早く、朝になってほしい」
「…私は思った。服ももらったし、靴ももらったし・・・本当はあの日亡くなったお母さんが一番欲しい。だけど私は『手袋がほしい』、そう言った」
この町で実際に起こった災害の記憶に、訪れた多くの人が耳を傾けていました。

参加した高校生
「この朗読劇を通して(このような災害を)知ることができて、みなさんに伝えることができてうれしく思っています」
「この活動を通して、もっと地域のことを知っていきたいなと思いました」