「ひかり」より速い名前じゃない…なぜ「のぞみ」になった?
そんな「ひかり」「こだま」時代を一気に突き崩す、さらに速い種別の列車が1992年に登場する、というニュースを聞いた時は衝撃的でした。
当時「ひかり」より速い名前って何だろう、と仲間内や家族間でアレコレ会話になっていた記憶があります。個人的には、漫画家・吉田戦車先生の「ぷりぷり新幹線・めまい」というネーミングがたまらなく好きなのですが。。。
さぁ、その名前がJRから発表されました。
「列車名は、『のぞみ』です」

え?!「のぞみ」って何~!?誰~?!当時周りのみんなでおったまげた覚えがあります。その名称決定の経緯を、京都鉄道博物館に伺いました。
まず、1991年7月に「300系新愛称名検討委員会」が設置され、名称として
「21世紀をにらんだ未来志向性のもの」
「夢をあたえるもの」
「日本を代表する列車にふさわしいもの」
の三本柱で検討開始。
その後、日本旅行作家協会・斎藤茂太会長、三菱総合研究所・牧野昇相談役、エッセイスト・阿川佐和子さんの部会参考委員の方たちも参加して、
「未来にかけるJR東海の、夢と大きな期待を担ってデビューする列車」
「旅客にとっても、夢のある列車であるように」
ということから「のぞみ」に決まったということです。
