2024年夏 猛暑が海をさらに暖める

去年の猛暑や暖冬など気温の高さが影響して、平年よりかなり高めで経過している日本周辺の海面水温は、ここ最近の猛暑によってさらに“加熱”されています。21日現在、日本周辺は平年より海水温が高く、北海道や東北沖の太平洋は平年より6度も高くなっています。九州から関東周辺の海域では27度を超えている状況です。さらに沖縄・奄美周辺では海面水温が30度以上で、平年より約2度高くなっています。なお、台風は海面水温26.5度以上の海の上で発生するといわれています。

台風の発生や発達には、周辺の風がどう吹いているかなど地上や上空の気象条件も大きく関わってきます。海水温だけが決め手ではないものの、いまのように海の高温状態が続くなか台風が北上したならば、筆保教授は「令和元年房総半島台風や東日本台風と同じような特徴で、勢力の強い台風がなかなか衰退せず、やってくるのではないかと思います。」