専門家「犬が群れで自由にしているという状態は問題」
野犬の保護に苦戦する和歌山市ですが、動物愛護や動物福祉に詳しい専門家は、法的な観点からも野犬保護の重要性を指摘します。
(帝京科学大学 佐伯潤教授)「犬の場合は、狂犬病予防法という法律が適用されます。特に(狂犬病の)感染が維持されやすかったり流行しやすいのが犬ということになるので、犬は特に法律で厳しく管理されているなかでは、犬が群れで自由にしているという状態は問題なんです」
一方で、犬はこの法律によって、本来誰かが必ず飼育していなけばならず、不妊去勢手術などをしたとしても猫のように再び地域に放すことができないといいます。
(佐伯潤教授)「野良猫は地域猫活動があったりとか、去勢や避妊をしてまた(地域に)戻すということがあるんです。猫では一定そういうことも行われていますけれども、犬では法律上の観点からもそこは難しいです」