猫舌の原因は「思い込み」と「食べ方」だった

ーーそもそも、猫舌って何なのでしょうか。
「猫舌」は熱いものが食べられない人を指します。
ーー遺伝的に熱いものが苦手だったりするものなのでしょうか?
猫舌には「思い込み」と「食べ方」の2種類があります。
「思い込み」については「自分は絶対熱いものは苦手」と思い込んでいる人。
子どもの時のしつけや育ちも関係してくると思います。親が猫舌だと、子どもにもよく冷まして食べさせていて、子どもも猫舌になったり、しつけが厳しい家庭だと、食べるときに緊張して、舌筋が上手く動かせずに、熱いものが苦手だったりすることがあります。
次に「食べ方」について。
元々、舌の先端部分は熱に敏感な構造を持っているのですが、猫舌ではない人は、無意識に舌の先端を守りながら熱い食べ物・飲み物を口にしているんです。
猫舌の人は、舌を伸ばしたまま食べているため、熱に敏感な舌の先端に触れてしまい熱く感じているのです。
ーーん?それだけの違いですか?
そうですよ、遺伝でも病気でもありません。舌の温度感覚に個人差はないのです。舌の先端を上手く隠しているか、隠していないかだけの違いなんですよね。
言うなれば、動物はみんな猫舌です。神経や脳の違いがあるという訳でもないです。なので、舌の使い方の問題なんですね。
ーーですが、熱い物が得意な私でも、口の中をヤケドすることもあります。
もちろん、誰であっても70℃を超える食べ物を食べたり、飲んだりした時はヤケドを起こします。しかし、口の中は本来50~60℃は耐えられると言われていて、人間が粘膜で耐えられる温度にあまり個人差はありません。