被災のショックから気持ちを切り替えた村上さんが、農地の復旧に取り組みながら平行して行ったのが米粉を使ったスナックの開発です。

(村上一憲さん)
「もう、もがいていたっていうようなところがあります。自分で作り出していくっていう大変さをすごく感じながら」

やっとの思いで「ポリフリー」が誕生したのは、おととしのことでした。

(村上一憲さん)
「ここは米粉生地を成形しているところになりますね」(きょうは何を作っている?)「きょうはえびせん風の生地を作っています」

今では自社工場で1か月間に平均1万パックを製造。
工場に併設された販売所や陸前高田市内の道の駅で販売されている他、首都圏を中心とした高級スーパーやデパートなど取扱先は着実に増えています。

誰もが安心して食べられることを目指して開発された「ポリフリー」は現在、三陸産の食材にこだわりながら、「赤しそ梅味」と「オニオン味」がラインナップに加わり種類を増やしています。

沿岸被災地を訪れた観光客向けのお土産としても期待される「ポリフリー」。
村上さんは、今後も被災地から食の安心安全と食の楽しさを発信し続けます。