2人の自宅 玄関には「結婚式の写真」 

最初に2人に出会ったきっかけは、「住民票」の件でも、「LGBTQ」のことでもなく、「大村市地域おこし協力隊」の取材だった。

長崎県大村市は、少子高齢化が叫ばれる中でも50年連続で人口が増え続けている県内唯一の市。そんな大村市が今後の「人口減少」に対し早めに手を打とうと、今年度始めたのが「地域おこし協力隊」の採用だった。この取材の一環として出会ったのが、「大村市地域おこし協力隊」第1号として活動する松浦さんだったのだ。

SNSで「地域おこし協力隊の活動をテーマに取材したい」旨ダイレクトメッセージを送信。すぐに快諾してもらえた。

松浦さんは三重県出身。オーバーオールがトレードマークだ。
(昔からオーバーオール好き。任命式ではスーツを着用したが「オーバーオールの方が似合う!」と言われて以来「オーバーオール」が制服に)
大村市観光振興課に所属し、YouTubeやInstagramを使って大村のイベントや魅力を発信している。

パートナーの藤山さんは長崎県諫早市出身。動画撮影や編集が好きで、現在は動画クリエイターとして仕事をしている。松浦さんのYouTube動画の撮影・編集を手伝うこともあるという。

ことし6月、2人が住むアパートを訪れた。
玄関に入って、まず目にとまったのは和装姿の2人の写真。

取材に行った6月3日はちょうど結婚式を挙げた日から1年目の「結婚式記念日」で、藤山さんは松浦さんのために「花束」と「ケーキ」を用意していた。