長崎県南島原市の70代の男性が、警察官をかたる男らの電話連絡を信じ現金1200万円をだまし取られる事件がありました。

被害にあったのは、長崎県南島原市に住む70代の無職の男性です。

警察によりますと、男性は先月中旬、電話会社の職員を名乗る女から携帯電話に「個人情報が悪用されているようだ」という連絡を受け、その後、電話を代わった兵庫県警の「ホンダ」を名乗る男と裁判官の「ナカヤマ」を名乗る男に「あなたの個人情報が流出したことで計16人に総額1億7千万の被害が出ている」などと言われたということです。

数日後、再び兵庫県警の「ホンダ」を名乗る男から電話があり、ビデオ通話で取り調べをするとして、LINEのビデオ通話に誘導され、「逃亡しないように資産を差し押さえる」などと言われ、これを信じた男性は男らの指示に従い、宅配便で2回にわたり1200万円を送付し、金をだまし取られたということです。

男らと連絡が取れなくったことを不審に思った男性が、今月5日、警察に届け出て被害が発覚しました。県警では「レターパック、宅配便で現金を送れ」はすべて詐欺として、注意を呼びかけています。