社会全般の関心事は直線的
前置きが長くなりましたが、早速、結果を見てみましょう。
同じ選択肢のMA選択率を横軸、3A選択率を縦軸にとって、「社会全般の関心事」30個の選択肢をプロットしたのが次の散布図です。項目番号は、MA選択率での順位を表しています。

散布図で右上にあり、MA選択率トップの①「犯罪・事件・非行」(77%)は、3A選択率でもトップですが、数字は50%とその差は27ポイント。
これに続く②「地震・異常天候などの天然災害」(MA:60%)も、3A選択率は2位ながら30%で30ポイント差。
その後は、③「国の政治」が3Aで4位(MA:41%、3A:16%)、④「税負担・税制問題」が3Aで6位(MA:37%、3A:13%)、⑤「国の経済」が3Aで3位(MA:37%、3A:16%)と、両者の順位がやや乱れ気味。
しかし⑦~⑩あたりは、数字こそ20ポイント程度の開きが見られるものの、右肩上がりの直線上に順序よく項目が整列している印象です。
全体をまとめてみると、95年5月時点の「社会全般の関心事」は誰もが関心を持つ事柄が明確で、それが散布図の右上に飛び出ています。
MAと3Aで、絶対的な数字はかなり違いますが、一方の上位が他方で下位といった極端なズレは見られず、全体として直線的な分布といえます。