あなたは日頃、アンケートによく回答しますか?

インターネットのWebサイトで買い物をしたり、何かのサービスを使ったりすると、「商品の使い勝手」「サービスの満足度」「手続のわかりやすさ」、さらに「友人・知人にどれくらいオススメしたいか」等々、あれこれ尋ねられた経験は誰しも一度や二度ではないはず。

こうしたアンケートは、売り手が買い手の意見を聞き、商品・サービスの改良、広告・宣伝や売り方の改善に役立てるという、いわゆるマーケティング活動の一環で行われています。
インターネットやスマートフォンが広く世の中に普及した今、この手のアンケートは昔に比べて格段に早く安く実施が可能です。

消費者の声が企業に届きやすくなったという点では良いものの、インターネットで何かするたびに「どうだった?」「どうしたらいい?」などと質問攻めに遭うのはウンザリ。何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」。

世の中には昔から、こうしたマーケティングリサーチの他にも、世論調査など数多くのアンケート調査が存在。インターネットやスマートフォンの普及以前は、紙の調査票を使うのが一般的でした。

紙でもWebでも、調査で注目するのは、質問で示した選択肢がどれくらい選ばれたかという「選択率」。どの選択肢が一番選ばれたか、その選択肢が表す意見・行動の該当者がどれくらいいるかなど、知りたい情報が山盛り。

そのように重要な選択率ですが、その数字にはさまざまな要因が影響。最大の要因は、もちろん「それにあてはまる人が実際に多い(少ない)」という実態があることで、調査はその確認のために行うものと言えます。
しかし、それ以外にも影響する要因は多く、調査を行うときも、その結果を読むときも、そうした要因への注意が必要です。

今回取り上げるのは、そうした要因の一つである「回答形式」です。