雄くんの入院が100日に及ぼうかという頃、涼子さんはある悩みに行き当たった。

▽栗原涼子さん
「洋服のことを意識しだしたのは退院直前でした。入院中は病院の洋服を着けているのでよかったけど、雄くんの帰宅に向けて準備に迫られたときに、小さめの服が見つけられなかった。ネットでも海外のサイトとか、買い方も実際のサイズもよく分からなくて、あきらめて店で売っているものを買ったけど、ぶかぶかで」



100日の記念の服は、前に入院したお母さんたちが残していったものを、病院が貸してくれた。息子に着せたいものを、ぴったりのサイズで選ぶ余裕はなかった。

退院時の体重はまだ2426グラム。車のベビーシートに乗せるのも、体がゴロゴロと余り、怖かったほど。あまりにも小さな我が子に着せる服はなかなか見つからなかった。