大分地裁 辛島靖崇裁判長

2日午後3時から始まった判決公判で、大分地裁の辛島靖崇裁判長は、「被告人が犯人であると認められ、この認定に合理的な疑いを差し挟む余地はない」とした上で、「被害者に対して多数回、はさみなどで突き刺すなどして殺害。少なくとも現金5万4000円を奪ったと認められる」と認定しました。

そして、「極めて強固な殺意に基づく執拗かつ残酷なものであり、何ら落ち度のない2人の生命が奪われた結果は重大。罪証隠滅工作に及び、法廷においても不合理な弁解を続け反省の態度を示しておらず、酌量の余地はない」として、佐藤被告に死刑を言い渡しました。

判決のあと、被害者遺族は、「裁判所が正当な判断をしたものと考えます。被告人が最後の最後まで真実を述べなかったこと、法廷でも全く反省している様子がなかったことについては、強い憤りを感じています。被告人には、犯罪事実を認め、反省し、罪を償ってもらいたいです」とのコメントを出しました。

弁護側は即日控訴を予定しているということです。